110回歯科医師国家試験まで、残すところあと約30日となりました。受験生の皆さまは、毎日追い込みを頑張っていると思います。
さて、110回歯科医師国家試験ですが、110回は厚生労働省による国家試験の改定前最後の試験です。次年度の111回歯科医師国家試験からは、新たに定められた新基準に基いて出題が行われます。
現在、厚生労働省では、歯科医師の資質向上等の関する検討会 歯科医師の需給問題の関するワーキンググループの会議が行われているところです。
その資料は、下記URLにて見ることができます。
2018年に行われる第111回歯科医師国家試験の現在検討されている要点をまとめると、およそ以下の通りになります。
- 必修問題が70問→80問
- 問題数は365問→360問
- 試験時間も短くなる
- 連問も出る
- 必修・一般・臨実問題が同じ冊子に
- 「4つ選べ」が出る
- 順序問題が出る
- 「すべて選べ」は引き続き出題
- 禁忌肢問題は廃止
- 必要最低点も廃止
厚生労働省の必修問題でふるい落とすスタンスは相変わらずで、今後は連門や順序問題など惑わす要素が増えてきそうです。
必要最低点や禁忌肢問題の廃止は、一見すると受験生にとって緩和のように思えますが、過去5年間で必要最低点や禁忌肢で落ちた受験生はいないので、喜ぶことではありません。領域落ちが無くなるなら別ですが、こちらは健全です。
「4つ選べ」は、当日会場で見たらビビりそうですが「誤っているものを1つ選べ」の裏返しに過ぎないので怖くないでしょう。
また、111回歯科医師国家試験では、出題基準に以下の項目が重点的に盛り込まれるとの発表がなされています。
- 高齢化等による疾病構造の変化に伴う歯科診療の変化に関する内容
- 地域包括ケアシステムの推進や多職種連携等に関する内容
- 口腔機能の維持向上や摂食機能障害への歯科診療に関する内容
- 医療安全やショック時の対応、職業倫理等に関する内容
やはり、超高齢社会における歯科医療や、地域医療・多業種連携、口腔ケア、医療安全など旬なトピックからの出題が増えてきそうです。
OneDentalでは今後も、おって111回の歯科医師国家試験改定の情報について発信していきたいと思いますので、チェックお願いします。
もちろん、110回歯科医師国家試験を受験される予定の方は、そちらに全神経を集中させましょう!
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