不正咬合の原因

不正咬合の原因はさまざまな因子があるが,以下にその主なものを示す.

不正咬合の原因

先天的原因

先天欠如歯

第三大臼歯, 第二小臼歯, 側切歯に好発

過剰歯

上顎正中部に好発

矮小歯

円錐歯や栓状歯として上顎側切歯に好発

巨大歯

上顎中切歯・側切歯に好発

癒着歯

セメント質が癒着している.

癒合歯

2本の歯の歯髄腔が連絡している.

唇顎口蓋裂

先天欠如歯, 上顎骨劣成長, 下顎前突, 上顎歯列弓狭窄, 交叉咬合に加え, 咀嚼や発音などの機能的異常も呈する.

Down症候群

21番染色体のトリソミー. 巨舌や高口蓋, 口蓋裂などを伴う.

鎖骨頭蓋異骨症

常染色体優性遺伝. 鎖骨の欠損, 多数歯埋伏, 大泉門の晩期残存がみられる.

Crouzon症候群

常染色体優性遺伝. 上顎骨発育不全がみられる.

Apert症候群

上顎骨劣成長がみられる.

Treacher Collins症候群

常染色体優性遺伝. 小下顎症や口蓋裂がみられる.

Pierre Robin症候群

小下顎症, 口蓋裂, 舌根沈下がみられる.

Goldenhar症候群

第一第二鰓弓症候群. 上顎骨, 下顎骨, 頬骨の低形成がみられる.

Beclwith-Wiedeman症候群

常染色体劣性遺伝. 巨舌, 巨体がみられる.

Tuener症候群

性染色体異常. 口蓋裂や歯列不正などがみられる.

後天的原因

乳歯の早期喪失及び晩期残存や, う蝕や歯周病などの歯科疾患, 顎関節症, 外傷などの後天的原因によっても, 不正咬合は生じ得る.

口腔習癖

  • 弄指癖:指しゃぶり
  • 弄唇癖:咬唇癖や吸唇癖
  • 弄舌癖:咬舌癖や吸舌癖

異常嚥下癖

上下顎前歯の間に舌を挟み込んで嚥下する幼児型嚥下の残存.

開咬や上下顎前突の原因となる.