骨格的に作用する矯正装置

骨格的に作用する矯正装置には、以下のような種類がある。

以下にそれぞれ具体的な構造や作用、適応症を示す。

骨格的に作用する装置

顎整形力とは, 顎骨を変形・移動させることを主目的とする力のこと.

ヘッドギア

上顎顎外固定装置ともいう.

構造

  • ヘッドキャップ
  • ネックパッド
  • インナーボウ
  • アウターボウ
  • 第一大臼歯のバンド
  • 頬面管

作用

  • 上顎骨の成長抑制
  • 間歇的な矯正力

適応

  • 第一大臼歯萌出後
  • 上顎第一大臼歯の遠心移動, 挺出, 圧下
  • 加強固定

オトガイ帽装置

チンキャップともいう.

開咬症例では, 垂直に作用するハイプルチンキャップを使用

構造

  • チンキャップ
  • ヘッドキャップ
  • ゴムリング

作用

  • 下顎骨の成長抑制
  • 間歇的な矯正力

適応

  • 下顎骨の成長時期
  • 骨格性下顎前突
  • 機能性下顎前突
  • 骨格性開咬

上顎前方牽引装置

プロトラクターともいう.チンキャップから派生した.

構造

  • 口腔内装置(可撤式 or 固定式)
  • 口腔外装置(チンキャップ or フェイスマスク)
  • ゴムリング

作用

  • 上顎骨近心移動による上顎骨縫合性成長のコントロール
  • 上顎前歯部の唇側傾斜
  • 間歇的な矯正力

適応

  • 乳歯咬合〜思春期前
  • 上顎骨劣成長を伴う骨格性下顎前突

急速拡大装置

ラピッドエクスパンションともいう.

1日2回(朝・夕), 1/4回転を2週間拡大する.

拡大終了後は, 2〜3ヶ月保定.

構造

  • 上顎第一小臼歯・上顎第一大臼歯のバンド
  • 主線
  • 拡大ネジ
  • スクリューキー

作用

  • 上顎正中口蓋縫合の拡大による上顎骨側方拡大
  • 断続的な矯正力

適応

  • 上顎歯槽基底部の狭窄
  • 正中口蓋縫合が化骨する〜16歳ごろ